目次
はじめに
このレポートは「天命の言語化セッション™︎」を体験する方のために、その技術体系を数式として整理し、論理的にわかりやすく解説したものです。
「天命の言語化セッション™︎」とは2時間で天命を悟ることができる対話のメソッドです。
天命の定義は「生まれてきた意味および生きる目的」です。
「天命の言語化セッション™︎」の理論は「認識論」と「意味論」に分かれています。
1. 認識論(「Metaがある限り自由意志はない」)
数式:
M ⇒ ∀x ¬F(x)
- M = Meta(前提の前提および認識の認識のこと。いわば"宇宙を支配する必然の土台がある"という原理)
- ∀x = すべての存在について(xは存在を意味する)
- F(x) = 自由意志がある
- ¬ = 否定(〜ではない)
読み方:
「Metaがあるなら、すべての存在には自由意志はない」
日常例:
将棋の駒は自分で動いているように見えても、実際はルールに従うしかありません。
人間も同じで、Metaというルールに従って生きています。
将棋および棋士(Meta)、駒(人間)といえます。
2. 意味論(「天命を悟り、日々全うする」)
(1) シャドウを見つける式
S = W*(P)
- P = プレゼント(自分に与えたい理想の人生)
- W = Why(なぜ得られていないのか?)を問う操作
- W* = それを限界まで繰り返して止まったところ
- S = シャドウ(プレゼントを阻害する非合理的な信念≒原初の記憶)
読み方:
「プレゼントに対して“なぜ得られていないのか?”を繰り返すと、最後にシャドウが現れる」
ポイント:
質問に答える際、責任転嫁や自己欺瞞をすると「シャドウ」は現れません。
(2) 天命を見つける式
τ = R*(S)
- R = What-for(何のため?≒得たい結果)を問う操作
- R* = それを限界まで繰り返して止まったところ
- τ = 天命の核
読み方:
「シャドウに“何のため?”を繰り返すと、天命にたどり着く」
ポイント:
「Metaがある限り自由意志はない」ならば「人生に起こるすべての出来事は必然である」といえます。
その上で「シャドウに肯定的な意図があるならばそれは何のためか?」と問うことで天命が言語化されます。
(3) 天命を5つの形に分ける式
T = Φ(τ) = ⟨I, B, A, H, E⟩
- Φ = 分解する操作(下記について質問をする)
- I = Identity(私は誰か)
- B = Belief(信念は何か)
- A = Ability(能力は何か)
- H = Habits(行動習慣は何か)
- E = Environment(環境は何か)
読み方:
「天命は5つの具体的な形に分かれて現れる」
ポイント:
Tが明確になったら上記の5つの要素に関して質問することで、天命が最高抽象視座から「心身論理レベル(NLP)」にマッピングされ、スコトーマ(心理的盲点)がより外れるようになります。
3. 「Metaなど存在しないのではないか?」に対する説明
∀y: Assert(y,¬M) ⇒ ⊥
- ∀y = すべての人(yは人を意味する)
- Assert(y,p) = 人yが命題pを主張すること
- ¬M = 「Metaはない」という否定命題
- ⊥ = 矛盾(論理的に成り立たないこと)
意味:
「誰かが『Metaなんてない!』と主張しても、その主張自体がMetaに依存しているので矛盾する」
例え:
「言葉なんて存在しない!」と叫ぶこと自体が「言葉を使っている」のと同じです。
まとめ
- 認識論:Metaがある限り自由意志はない。
- 意味論:
- 現実に「なぜ?」を繰り返すとシャドウが出る。
- シャドウに「何のため?」を繰り返すと天命が出る。
- 天命は I, B, A, H, E の5つの形に展開される。
- 外部からMetaを否定することは不可能。
このように、数式を通じて「自由意志の否定」と「天命に至る手順」を理解することができます。